FX取引方式(DD, NDD, STP, ECN)の違いをまとめてみた(図解つき)

FXをある程度やっていくと取引の透明性が気になり始めDDやらNDDやら取引方式を知りたくなる時期が到来するのではないでしょうか。特に海外のFXブローカーに興味を持ち始めると国内の業者との違いで取引方式の違いが目につくようになると思われます。

そこでこのFX取引方式が気になり始めた人に向けて今回まとめてみます。最後には国内と海外でMetaTraderが使えるメジャーなFXブローカーがどの取引方式なのかを一覧にしてみます。

FX取引方式の分類

FX取引方式の分類図

FX取引方式の分類図

FXの注文方式は大きく分けてDD(Dealing Desk)とNDD(No Dealing Desk)に分かれます。国内の多くのFXブローカーはDDを採用していて、逆に海外のFXブローカーのほとんどはNDDを採用しています。

NDDはさらにSTP(Straight Through Processing)とECN(Electronic Communications Network)に分かれます。海外のFXブローカーの多くはSTPとECNの両方を取り扱っていて、トレーダーはSTPとECNそれぞれの口座を持つことが可能です。

次にDD/STP/ECNそれぞれについてもう少し詳しく説明します。読んでいただくと、透明性という観点で以下の順に透明性が高いということが分かっていただけるかと思います。

(透明性低い) DD < STP < ECN (透明性高い)

DD(Dealing Desk)

DD取引の流れ

DD取引の流れ

DD(Dealing Desk)は、相対(あいたい)取引やOTC(Over The Counter)、店頭取引などとも呼ばれます。相対取引すなわち取引所を通さずトレーダーとFXブローカーの1対1の合意のもと売買が成立します。為替価格の基準となるインターバンク市場(取引所)での取引価格とどれだけその売買価格がかけ離れていてもOKということになります。

DDでの取引はトレーダーが負け続ける限りは、LP(Liquidity Providers、カバー先とも呼ばれる)に注文を流しません。例えばトレーダーが1米ドル=100円で買いを入れたとして(FXブローカー側からすると売り)、価格が99円に下がって決済するとトレーダーは1円の負けですがFXブローカーからすると1円の儲けになります。この場合FXブローカーからするとLPにわざわざ注文を流す必要がないのです。

反対に上記の例で価格が101円に上がって決済だとFXブローカーは1円の損失になってしまうので、LPに同様の注文を出して損失が出ないようにカバー取引をしてリスクヘッジしています。

しかしどうやってこのカバー取引を出す出さないを決めているのでしょうか。これは予めトレーダーのレベルをFXブローカー側で分類しているようで、スーパートレーダーの注文はそのままカバー取引にまわし、そこそこの勝ち組トレーダーの注文はディーラーがカバー取引をコントロールしているようです。

このようにDD取引業者はトレーダーに負けてもらわないと利益にならないので、都合が悪いと最悪は約定拒否する業者すらありますので注意が必要です。

STP(Straight Through Processing)

STP取引の流れ

STP取引の流れ

STP(Straight Through Processing)はDD取引と違ってディーラーは存在せず、FXブローカーのシステムが自動で取引を仲介します。すなわち、トレーダーの注文に対して最も有利な価格を提示している(ブローカーと契約している)LPの価格を自動で選択し、その価格にFXブローカーの儲けにあたるスプレッドを上乗せてトレーダーに価格を提示しています。この一連の流れは人手を介さないのでDD取引より透明性は高いと言えます。

トレーダーが勝って(撤退せず)多くの取引をしてくれれば、それだけFXブローカーの儲けに繋がるのでDD取引と違ってトレーダーとFXブローカーはwin-winの関係を築けると言えます。

STP取引では、LPの質と量がしっかりしているとそれだけ有利な価格を選択できる可能性があるので、このLP情報は重要です。しかしSTP取引を謳っているFXブローカーでもLPを具体的に明示している所はほとんどありません(LPの名前まで公表しているのはAxioryくらいでしょうか)。またLPに流された注文がどのように処理されるのかも不透明な所が多い点も注意が必要です。

このように次に説明するECN取引に比べるとSTP取引は若干不透明な部分が残ると言えます。

ECN(Electronic Communications Network)

ECN取引の流れ

ECN取引の流れ

ECN(Electronic Communications Network)もSTP取引と同様ディーラーは存在しません。FXブローカーはトレーダーがLPや他のトレーダーが参加する電子取引所(ECN、オークションのような所)にアクセスして取引するための手伝いをするだけです。

トレーダーの注文価格とマッチする反対注文をシステムが自動でマッチングして取引が成立します。したがって、FXブローカーの入る余地はなく透明性は極めて高くなります。

FXブローカーはマッチングした価格にスプレッドを乗せることもないので、取引に応じた手数料をトレーダーからもらうことで利益を上げます。すなわちトレーダーとFXブローカーはwin-winの関係が成立します。

国内外FXブローカーとFX取引方式

最後にMetaTraderが使えるメジャーな国内外のFXブローカーがどの取引方式を扱っているかを一覧にしておきます。

○ : 口座開設可能

  FXブローカー DD STP ECN
国内 OANDA JAPAN    
外為ファイネスト    
楽天証券    
FXトレード・フィナンシャル    
海外 XM  
Axiory  
Titan FX  

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