MetaTraderを使ったり海外の取引環境を利用する際に必ず知っておかなければならないものの一つが、GMTやUTCなどの時差についての表記についてです。しかしEAやインジケーターを使うだけなら何となくの理解でやり過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はGMTやUTCについて少し整理しておこうかと思います。
GMT UTC とは
- GMT(Greenwich Mean Time)
- グリニッジ標準時
- セシウム原子時計に基づく時間
- 世界の基準時間
- UTC(Universal Time, Coordinated)
- 協定世界時
- グリニッジ天文台での天文観測に基づく時間
GMTとUTCのずれが0.9秒以上にならないようにUTC側でうるう秒を使って調整される。
FXトレードサーバーの時間事情
FXのトレードサーバーはGMT+2(夏時間ではGMT+3)を採用するブローカーが多い。これは1週間の日足本数に関係している。例えば、日本はGMT+9であるがFXでの1週間の取引終了曜日は土曜となる。このためGMT+9とすると日足が月曜〜土曜で作られ6本になる。欧米では金曜がFXの終了曜日となり日足の本数は5本が一般的である。
日足5本と6本ではインジケーターの形など変わってしまう。さらに土曜数時間分の日足と月曜〜金曜の各日足では取引高の差がかなり大きくなってしまう。このような理由からFXトレードサーバーではGMT+2(GMT+3)が使われることが多いのである。