Forex Tester 4を買ってみた件

今までFX裁量トレードのバックテストツールは「MT4裁量バックテスター」というソフトウェアを使ってきましたが、どうも私のPC(MacBook Air Early 2015にWindows10仮想化)では処理が重くなってしまい割とストレスになってました。

そこで、この手のツールで最も有名なForex Tester 3(フォレックステスター 3、以下FT3と省略)を公式サイトで思い切って買ってしまいました。早速使ってみましたがもっと早く買っておけばよかったと後悔するほど痒い所に手が届く代物でした。その後Forex Tester 4(以下FT4と省略)がリリースされたのでアップデートしましたが、FT3で改善して欲しいと思っていた点も改善されていて、もはや私には欠かせないツールになってしまいました。

この記事ではFT3そしてFT4と実際に使ってみて良かった点と改善して欲しい点について報告します。

2019年10月5日現在、FT4公式サイトで期間限定のセールを開催中のようです。
FT4_オータムセール

ft4_package Forex Tester 4の公式サイト

買って良かった点

  • 私の知る限りFT4だけローソク足を戻せる機能が付いていますが、この機能は必須でした。「MT4裁量バックテスター」を買った当時は、バックテストは未来を予測する練習なんだから巻き戻せても意味ないと考えていたのですが、今となってはリアルトレードの反省ポイントや逆に抜群だったトレードポイントを何回も反芻させて頭に刷り込ませたいのでこの機能は大いに役に立ちます。
  • ノートPC(Windows10 on MacBook Air)でも割とさくさく動く(ただし下記の通り重くなる時もあります)。ローソク足1本分を動かす機能も1時間足程度の下位足であればタイムロスなく動きました。ただし日足や週足では若干更新まで待たされる感じです。
  • ローソク足の再生スピードをかなり細かく調整できます。「MT4裁量バックテスター」では最速にすると速すぎ、一段遅くすると若干遅く感じ、ちょうどいい感じになりませんでしたが、FT4は微妙なスピード調整も可能でした。
  • 追加料金が必要にはなりますが、ティックデータを取り込んでテストすることができます。ソフトウェアの購入だけでは1分足データのみの付属なので1分足未満の動き(=ティック)は荒くなります。スキャルピングする方やローソク足のプライスアクションを見ながらエントリーや決済する方はティックの動きまで再現できるVIPプランを購入することをおすすめします。

FT4_過去データの購入タイプ

  • エントリー/決済ポイントがチャート上にマークされます。さらにトレード履歴をダブルクリックするとチャート上のマークにジャンプしますので、さくさくとトレード結果の反省がチャート上で出来ます。

    FT4_テスト画面

  • FT4では損切り位置とリスク%の設定から自動でロット数をセットしてくれる機能が追加されました。複利で検証したい人には大助かりな機能だと思います。

    FT4_リスク%

  • 一連のバックテストをプロジェクトとして保存できます。例えば何かの手法に絞ってテストして結果をプロジェクトとして保存しておけば、他のテスト結果と切り分けられますし、プロジェクトを開き直して再開させることも出来ます。
  • FT4ではMT4(MetaTrader4)のインジケータ/EA(Expert Advisor)/スクリプトをFT4のファイル形式に変換して取り込む事が出来るようになりました。最初からFT4にはメジャーなインジケータやストラテジー(EA)が組み込まれていますが、カスタムインジケータやEAもFT4で使えるようになりFT3で大きな弱点だと考えていた点が改善されました。
    ただし、現在の所はmq4ファイル(ソースコード)はFT4形式に変換できますが、ex4ファイル(コンパイルしたファイル)は変換できません。あと、FT4形式に変換するにはForex Testerのサーバにmq4ファイルを送る必要があります。変換が終わったらサーバからファイルを削除するという事なのですが、ソースコードを外部に送る事に個人的には若干抵抗があります。

    MT4toFT4コンバータ

  • 複数時間軸を同期させながら再生する事が出来ます。今やマルチタイムフレーム分析は当たり前なのでこの機能は必須と言えますが、FT4ではデフォルトでこの機能が使えますしさくさく同期して動きます。また通過ペアを複数並べて動かすなんてことまで出来ます。
  • FT4ではラインなどの図形は瞬時に他の全時間軸にコピーされるようになりました。また十字線も時間軸間で同期されるようになり複数時間軸での検証がかなりやり易いです。

    FT4_十字線

  • FT4では複数チャート(同一通貨ペア)間でスクロールを連動できるようになり、複数時間軸でのチャート閲覧がかなり捗るようになりました。また各チャート間で揃える位置を「左端」「中央」「右端」から選ぶことも出来ます。
  • FT4では経済指標発表などのイベントがチャートにマークされ、マーク上にカーソルを合わせるとイベント時間は勿論のこと重要度まですぐに分かるので、いちいち自分で調べる手間が省けるようになりました。

    FT4_イベント情報

  • FT4ではチャートにマークを印してコメントを残せるようになりました。トレード1件1件にコメントを残したりなど出来て地味に便利でした。

    FT4_メモ

改善して欲しい点

  • 私はVIPプランで購入して4年分のティックデータでテストしてみたのですが、移動平均線を追加しただけで15分足のローソク足1本分の再生に若干タイムロスがありました。上位足になるほどさらに遅くなってしまいました。私のノートPCレベルではティックデータを使う時はインジケータなしでテストしないとストレスが溜まりました。
  • スタンダードかVIPプランに入ると12のブローカーデータを使うことが出来ます。FXDDなんかはMT4のヒストリカルデータでよくお世話になるので一番最初にダウンロードしてみたのですが、1分足もティックデータも一部データ抜けが散見されました。その他のブローカーの1分足でも若干データが飛んでいる箇所があったりでブローカー毎にデータ精度がどれくらいか参考値があると良いと思いました。12ブローカーもあるとどれがいいのか判断にも迷いますし。
    (別記事でどのブローカーを選んだら良いかについて検討しました)

FT3_利用可能ブローカー

  • FT4でラインなどの図形は全時間軸間で同期されるようになり使い易くなったのですが、上位時間軸にはラインをコピーしないといった細かい指定は出来ません。同期する範囲を細かく指定できたらもっと良いのになと思いました。
  • MT4のインジケータ/EA/スクリプトをFT4のファイル形式に変換できるようにはなったのですが、以下公式サイトから引用した通り現時点では変換できるMT4の関数などはかなり限定的だと思われます。実際、簡単なインジケータを試しに変換しようとしましたがエラーになってしまいました。今はまだこの機能に期待し過ぎない方が良いかと思います。

    (FT4公式紹介サイトから引用)
    * MT4からFT4へのコンバーターは、その実現が非常に技術的に難しいのでまだ開発中です。完全に完成するまでにはしばらく時間がかかる場合があります。 ただし、特定の種類のインジケーターとストラテジーの変換についてはカバーされています。

  • 執筆時点ではFT4のヘルプやガイドがFT3のものを流用していて一部FT3の記述のままになっていたりします。リリースして間もない事もあり、ガイドはまだ整備途上な印象です。
  • FT4でポップアップウィンドウのテキストが途中で切れている場合がありました。

    FT4_ポップアップ

総評

やはり老舗のツールだけあってかなり高機能かつトレーダーが使いたい機能をよく盛り込んでいるなと思いました。ソフトウェアだけで3万円ほどするツールなので他の裁量トレード向けバックテストツールと比べると決して安いとは言えませんが、巻き戻し機能やティックデータなど他のツールには無い、もはや必須とも言える機能があります。リアルトレードに近い環境で何度も過去チャートを使って練習を繰り返せば3万円などすぐに取り返せると思えば安い買い物だったと思えるのではないでしょうか。

 

ft4_package Forex Tester 4の公式サイト

 

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