どの海外FX会社紹介サイトでもだいたい高評価で、私も実際に利用している海外FXブローカーの中で最も信頼を置くXM(XMTrading)とAxioryとTitan FXを様々な角度から比較してみました。個人トレーダーがブローカー選びにおいて押さえておくべき観点でまとめています。
なおこの記事は随時更新しております。
基本情報
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金融ライセンス発行元 | セーシェル金融庁 | ベリーズ国際金融サービス委員会 | バヌアツ共和国金融当局 |
理念 | BIG. FAIR. HUMAN. | 「業界への挑戦」と「お客様の利益の最大化」 | 不明 |
設立年 | 2009年 | 2013年 | 2014年 |
口座タイプ
※FX取引方式についてはこちらに詳しくまとめてあります。 |
NDD STP MT4/MT5 NDD ECN MT4/MT5 |
NDD STP MT4 NDD ECN MT4/MT5 NDD STP cTrader NDD ECN cTrader |
NDD STP MT4/MT5 NDD ECN MT4/MT5 |
顧客資産の管理 | 顧客資産は会社資産とは分別し、破綻時は第三者機関にて顧客資産を全額補填 | 顧客資産は会社資産とは分別し、破綻時は第三者機関にて顧客資産を全額補填 | 顧客資産は会社資産とは分別し、破綻時は第三者機関にて顧客資産を全額補填 |
最大口座数 | 8口座 | 10口座 | 5口座 |
マージンコール | 50% | 50% | 90% |
ロスカット | 20% | 20% | 20% |
両建て | 可 | 可 | 可 |
追証 | なし | なし | なし |
最大レバレッジ | 888倍 | 400倍 | 500倍 |
最小ロット数 | 0.01 ロット | 0.01 ロット | 0.01 ロット |
最大ロット数 | 100 ロット | 1000 ロット | 100 ロット |
サーバー時間 | 夏時間: GMT+3 冬時間: GMT+2 |
夏時間: GMT+3 冬時間: GMT+2 |
夏時間: GMT+3 冬時間: GMT+2 |
日足本数(週間) | 5本 | 5本 | 5本 |
通貨表示桁 | 3桁/5桁 | 3桁/5桁 | 3桁/5桁 |
取引手数料 | 【STP口座】 変動スプレッド(広い)【ECN口座】 変動スプレッド(激狭) 固定手数料(詳細) |
【STP口座】 変動スプレッド(広い) 【ECN口座】 変動スプレッド(激狭) 固定手数料(詳細) |
【STP口座】 変動スプレッド(広い) 【ECN口座】 変動スプレッド(激狭) 固定手数料(詳細) |
口座維持手数料 | なし | なし | なし |
ボーナス | あり 口座開設ボーナス 入金ボーナス |
なし | なし |
日本語サポート | あり | あり | あり |
取引サーバーの設置場所 | ロンドン | 香港 ロンドン |
ニューヨーク ロンドン |
公式サイト | ホームページ | ホームページ | ホームページ |
本番口座の同時間帯スプレッドを比較
XM/Axiory/TitanFXそれぞれのSTP/ECN本番口座を同じ時間に並べて撮影した動画です。
欧州時間とニューヨーク時間が重なりトレードが最も活発な22時台に撮影しました。
主要8通貨ペアの価格とスプレッドの変動を比較確認できます。
スプレッドは「!」列になります。この値はポイントなのでpipsにするには1/10にしてください(15であれば1.5pips)。
(もしポイントとpipsの違いが曖昧であればこちらの記事を参考にしてみてください)
左上: XM スタンダード口座(STP)
右上: XM ゼロ口座(ECN)
左中: Axiory スタンダード口座(STP)
右中: Axiory ナノスプレッド口座(ECN)
左下: TitanFX スタンダード口座(STP)
右下: TitanFX ブレード口座(ECN)
計測時間内のスプレッド集計結果
- XM スタンダード口座(STP)
- XM ゼロ口座(ECN)
- Axiory スタンダード口座(STP)
- Axiory ナノスプレッド口座(ECN)
- TitanFX スタンダード口座(STP)
- TitanFX ブレード口座(ECN)
1週間まるまる1分間隔でスプレッドを計測し集計した結果を別記事にまとめています。
1週間の時間帯別スプレッドの傾向などなどご確認いただけるかと思います。
私も実際に利用していて優良だと考える海外FXブローカー3社(XM/Axiory/Titan FX)の本番口座に対して1週間丸ごとスプレッドを記録および集計しました。 為替相場は時間帯によってスプレッドが広がったりしますのでその傾向の確[…]
アメリカ雇用統計時の値動きを比較
XM/Axiory/TitanFXそれぞれのSTP/ECN本番口座についてアメリカ雇用統計時の値動きを撮影した動画です。
雇用統計発表1分前から発表後5分間を撮影してあります。主要8通貨ペアの価格変動とスプレッドおよびドル円1分ローソク足の動きをご確認いただけます。
左上: XM スタンダード口座(STP)
左下: XM ゼロ口座(ECN)
中上: Axiory スタンダード口座(STP)
中下: Axiory ナノスプレッド口座(ECN)
右上: TitanFX スタンダード口座(STP)
右下: TitanFX ブレード口座(ECN)
取引コストの比較
XM/Axiory/TitanFXの各口座の取引コストをpips換算で比較したのが下表です。
スプレッドは上記で実測したスプレッドの中央値(USDJPY)を採用しました。
総取引コストが最も安いのはAxioryとTitan FXのECN口座という結果になりました。約定力(以下約定力の項目もあります)も考慮する必要はありますが(長期トレーダーはスワップポイントも要考慮。下記スワップポイントの項目もご参照ください。)、スキャルピングなど短期売買のため取引コストをなるべく抑えたい方はこの2つの口座が良いでしょう。なおXMはAxioryとTitan FXに比べると少しコストがかかるように見えますが約定力は抜群に良いです。注文を滑らしたくない方はXMという判断も良いかと思います。
XM | Axiory | Titan FX | |
STP口座 |
<スタンダード口座> スプレッド中央値: 1.5pips |
<MT4スタンダード口座> スプレッド中央値: 1.3pips |
<スタンダード口座> スプレッド中央値: 1.2pips |
ECN口座 |
<ゼロ口座> スプレッド中央値: 0.1pips |
<MT4ナノスプレッド口座> スプレッド中央値: 0.3pips |
<ブレード口座> スプレッド中央値: 0.2pips |
※ECN口座の固定手数料についての詳細は別記事をご参照ください。また固定手数料のpips換算値は1米ドル=105円で計算しています。
スワップポイントの比較
下表は、1ロット(10万通貨)あたりのスワップポイント(1日単位)です。比較対象通貨ペアは、3社とも取り扱いのある通貨ペアの内スワップポイントが大きい上位3銘柄を選んでいます。その他の通貨ペアについても別表に掲載しましたので、よかったら参考になさってください。
3社の中ではAxioryが最もスワップポイントが好条件で次点のTitan FXも同程度によいです。XMは比較的スワップは低目になります。
(更新日 : 2021年7月28日)
EUR/TRY | USD/TRY | USD/RUB | ||||
買い | 売り | 買い | 売り | 買い | 売り | |
XM | -931.84 | 379.76 | -651.16 | 182.84 | -216.31 | 14.69 |
Axiory | -539.89 | 477.33 | -449.47 | 399.61 | -1523.83 | 884.26 |
TitanFX | -665.7 | 398.14 | -585.17 | 285.78 | -1437.81 | 813.19 |
全通貨ペアのスワップポイント
- XM
- Axiory
- Titan FX
約定力の比較
ここで想定している約定力とは、注文価格と約定価格の差が小さいかどうかとなります(つまりスリップページが小さければ約定力大)。
比較方法は、米国雇用統計発表直後の逆指値の注文価格と約定価格の差を各本番口座で実トレードして測定しました。
理由は、まずLocal環境の影響を受けない事前に注文を設定できる指値か逆指値注文の内、よりスリップページが発生しやすい逆指値注文を比較対象にしました。さらに最も注目度が高い経済指標の米国雇用統計発表直後は注文が集中しサーバー力の差が表れやすいと考えたため、このような方法を採用しました。
結果は下表のとおりです。
どの口座も米国雇用統計発表後10秒以内に注文価格に達し約定しているのですが、ものすごい負荷がかかっている割にはどれも優秀だと言えます。XMのSTP口座にいたっては0.1pipsしか滑っておらず普段と変わらない約定力を維持していました。正直最も悪条件な中この程度の差なら通常取引であればどの口座でも約定力に関しては全く問題ないかと思われます。イベントトレードする方で0.1pipsを争うということであれば、XMのSTP口座やAxioryのECN口座はかなり使えるのではないかと思われます。
ブローカー | 口座種別 | 注文価格 (ドル円) |
約定価格 (ドル円) |
スリップページ(pips) |
XM | STP口座 | 112.700 | 112.699 | 0.1 |
ECN口座 | 112.700 | 112.695 | 0.5 | |
Axiory | STP口座 | 112.700 | 112.693 | 0.7 |
ECN口座 | 112.700 | 112.698 | 0.2 | |
TitanFX | STP口座 | 112.700 | 112.689 | 1.1 |
ECN口座 | 112.700 | 112.694 | 0.6 |
入出金方法の比較
XM/Axiory/TitanFXで入出金方法はバラバラで分かりづらいので比較整理してみました。
XMはBXONE、AxioryはVLoadという他のFXブローカーではあまり使われていない入出金手段が用意されています。Titan FXはクレジットカードの取り扱いブランドが手厚く、mastercardやAMERICAN EXPRESSも利用できる点がユニークです。クレジットカードについてはAxioryもUnionPay(銀聯)の取り扱いをいち早く開始していて独自性があります。
XMは利益分の出金は銀行送金しか使えないため、実質的には銀行送金を入出金手段の主軸に置く事になるかと思います。Axioryはbitwalletの取り扱いが終了した代わりにSTICPAYが使えるようになりましたが、STICPAYでの国内銀行出金手数料は「800円+2%」と割高なので出金の反映スピードも早い国内銀行送金を主軸に置くのがベターです。Titan FXは何と言っても利益分も出金可能なbitwalletが使えます。bitwalletは国内銀行への出金が定額824円で使え、TitanFXからの出金も即時に完了し使い勝手が良いのでbitwalletを使うのがベストです。
(更新日 : 2021年8月4日)
入金方法の比較
入金手段 | XM (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
Axiory (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
Titan FX (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
銀行送金(国内) | 銀行振込手数料 ※1 着金後1時間以内 |
銀行振込手数料 ※2 1営業日以内 |
銀行振込手数料 1時間-1営業日 |
銀行送金(海外) | — | 銀行振込手数料 ※3 3-20 営業日 |
— |
VISA | 無料 即時 |
無料 ※2 即時 |
無料 即時 |
mastercard | — | — | 無料 即時 |
JCB | 無料 即時 |
無料 ※2 即時 |
無料 即時 |
AMERICAN EXPRESS | — | — | 無料 即時 |
UnionPay(銀聯) | — | 無料 ※2 即時 |
— |
bitwallet | 無料 即時 |
— | 無料 即時 |
STICPAY | 無料 即時 |
無料 ※2 即時 |
無料 即時 |
VLoad | — | 無料 ※2 即時 |
— |
BXONE | 無料 即時 |
— | — |
NETLLER ※4 | — | 無料 ※2 即時 |
— |
Skrill ※4 | — | 無料 ※2 即時 |
— |
※1 1万円未満の場合は、880円の手数料が発生
※2 2万円未満の場合は、1,000円の手数料が発生
※3 2万円未満の場合は、1,500円の手数料が発生
※4 日本在住の場合は利用不可
出金方法の比較
出金手段 | XM (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
Axiory (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
Titan FX (上段: 手数料) (下段: 反映時間) |
銀行送金(国内) | 無料※1 数時間-5営業日 |
無料 ※3 1営業日以内 |
無料 2-3営業日 |
銀行送金(海外) | 被仕向送金手数料 ※1 2-5営業日 |
被仕向送金手数料 ※4 3-20営業日 |
— |
VISA | 無料 ※2 2-5営業日 |
無料 ※2, ※3 3-20営業日 |
無料 ※2 通常1営業日以内 |
mastercard | — | — | 無料 ※2 通常1営業日以内 |
JCB | — (出金はできないので銀行送金) |
無料 ※2, ※3 3-20営業日 |
無料 ※2 通常1営業日以内 |
AMERICAN EXPRESS | — | — | 無料 ※2 通常1営業日以内 |
UnionPay(銀聯) | — | 無料 ※2, ※3 3-20営業日 |
— |
bitwallet | 無料 ※2 1営業日以内 |
— | 無料 即時 |
STICPAY | 無料 ※2 1営業日以内 |
無料 ※3 1営業日以内 |
無料 即時 |
VLoad | — | 無料 ※3 1営業日以内 |
— |
BXONE | 無料 ※2 1営業日以内 |
— | — |
NETLLER ※4 | — | 決済会社手数料 ※3 1営業日以内 |
— |
Skrill ※4 | — | 決済会社手数料 ※3 1営業日以内 |
— |
※1 40万円未満の場合は、2,500円の手数料が発生
※2 入金額まで出金が可能
※3 2万円未満の場合は、1,000円の手数料が発生
※4 2万円未満の場合は、1,500円の手数料が発生
※5 日本在住の場合は利用不可
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